ヨーガ・スートラ: パタンジャリ哲学の精髄 原典・全訳・注釈付 – アニル ヴィディヤーランカール
図書館で背表紙を眺めながらフラツクのが好きだ。
なぜか魂が何かに引かれて巡りあうべくして出会う本が時折あるから
これはその一冊
古代インドの求道者たちは何を探し求めていたのかがわかる。
インドには6派の思想の流れがあるそうだが ヨーガはその一派で
最高の求道者がパタンジャリで彼が現しとされるのが
ヨーガスートラだ。
インドの鉄人たちには共通の考えがかたがある
「自ら実践して 自ら発見すべし」
ヨーガスートラは冒頭の一節がすべてである
曰く 「チッタ ブリッテ ニローダッハ」
己の意識活動の一切を停止すること
そのための方法がいろいろ書かれている
実践すべし そして自ら発見するしかないのである
著者はこのように解説している
「人間の心の本性を本気に知ろうとする人々に向かい
ヨーガは<如何なる思念の波動も起こらぬほど、自らの心を完全に鎮めれば、汝は己が
何者かを知るであろう>と告げるのです
現時点で我々の生活は外に向かう心的波動により誘導されています。我々の本当の本性を知るためには
我々はそれらの波動を完全に鎮めなくてはなりません。ということは自分自身に対する我々の通常の態度からの
離脱を意味します」
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